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2012年1月からニューヨークの住人に。独立目指す米国公認会計士のニューヨーカー入門記録


by Gioia_di_Martedi

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ニューヨークでアパートをシェアする。その6

彼女が帰ってくる時間がいつも遅いし、朝は寝ているので、連絡は早ければ早い方がいいと思い、
テキストメッセージで伝えることにした。

不動産屋さんのアドバイス通り、仕事の関係で、勤務地が変わり、Astoriaからの通勤は難しいこと、1か月分のレントにあたるSecurity Depositを12月のレントに使ってほしいこと、12月中旬に退去することを伝えた。そして、週末の早朝以外、いつでも私の部屋を内見させてよい旨伝えた。

アパートに戻ると、大家とルームメートの二人が、ちょうど大家の部屋から出てくるところで、私を追いかけてきて、ものすごい剣幕でSecurity Depositはレントではないから、12月のレントは支払わないとだめだ、という。でなければ12月1日に出ていけと。とりあえず、そこらにあるものを蹴飛ばしたりするほど興奮しているので手が付けられず、怖くなって、先ほどの不動産屋さんに自分の部屋から電話した。

絶対にレントを支払ったらだめだ!という。とりあえず、自分が次の日、話をしに行くから、ということで電話を切った。

ルームメートは、レントがないと生活できないという。どうして、12月分のレントの支払がないと生活できない人が、2週間後に同額のSecurity Depositを返金できるというのか?
不動産屋さんの言うとおり、レントは支払わない、Security Depositを使って欲しいと頼んだ。

彼女は、次のルームメートが見つかって、その人から、Security Depositを受け取ったら、それで返金する、という。私はもちろん断った。すると、どうしてそういうことするの?あなたのせいでものすごい困ったことになったという。私のせい?自分が大家とリース契約を結んで、サブレット(ルームメートに部屋を貸す)する以上、テナントが30日前にNoticeして引っ越し、次のテナントが見つかるまでのレントを支払うリスクを負えないなら、最初からリース契約などするものではない。そういう人は、リース契約を結ばずにサブレットすればよいのだ。問題を引き起こしているのは、私ではなく、彼女自身の計画性のなさに他ならない。

大家も部屋に来て、またディナーの件を持ち出す。ディナーに招待してあげたのに、なんでこういうことができるの? You are a troubleとまで言われた。私からお金を取ろうと、興奮し、わめいている間に、Claigslistにルームメート募集の広告の文面でも考えた方がはるかに生産的だとは思わないらしい。

仕方がないので、大家に私の部屋を見せた。どこか壊れているところなどがないかを点検してもらい、何もないことに同意してもらった。Security Depositは全額返金してもらうよう確認を取り、そして12月のレントを支払うことにした。翌日、Security Deposit返金が、口約束だったため、大家に、退去日にSecurity Depositを全額支払うと、ここでConfirmしてほしいとテキストメッセージを送った。連絡なし。
やはり、Security Depositをレントにしてもらう事を貫き通すことにした。

ルームメートからもテキストが入り、レントを支払わないなら、12月1日に出ていけと言われる。

不動産屋さんのオフィスに行って事情を説明した。最初、Security Depositをチェックで支払っていることを伝えると、Cancelled Check(銀行のステートメントで、使った小切手のコピーが表示され、誰が裏書したのかを確認できる)があるから、Receiptになるし、それで返金を要求することもできる、と言っていた。だが、ルームメートがトルコ人だと分かった途端、ギリシャ人の彼は、興奮し、自分のパートナーの弁護士に即座に電話をかけ、事情を説明し、私の大家とルームメートの名前を言って、こういう人たちから連絡があったら、こういってやってくれ、と口裏を合わせ、弁護士の名刺を出してきて、大家とルームメートにこの名刺に連絡しろと言え、という。

大家には、弁護士に連絡してくれと言ったのに加え、私のルームメートが、経済的に逼迫していると知ってて、なぜ10月分のレントを私から直接取ったのか?を訊いた。10月分の光熱費とネット代は、私のルームメートが受け取る権利があると。本来、私がルームメートに直接レントを支払、ルームメートは、私の分の光熱費やネット代を差し引いて、自分の分と一緒に毎月のレントを大家に支払うはずなのだ。こういう人にかかわると、私が成敗してくれようとか思ってしまう。私の悪いクセだ。

ルームメートは、夜戻ってきたとき、私は、あなたと一緒に住んでいて何の問題もなかった。引っ越すと言ったら、それは止められない。You don't deserve this sh.t. と言ってくれた。同じ日の日中、あの家にいるな、Month-to-Month(サブレット)でレントして、3,4人で済めば、光熱費ネット代込で、もっと安く借りれるから、他の場所に引っ越せ、だの、色々大きなお世話をテキストメッセージで言ったのだが、そういうアドバイスをしてくれてありがとう、うれしかったと言ってくれた。彼女自身は、もともと良い人だと思う。ただ、一緒に暮らしていける相手ではない。それだけだ。とりあえず、私が引っ越す前にディナーに行く約束をして、仲直りした。

Claingslistに、ルームメート募集の広告を出したかを訊くと、まだ出していないという。私なら、ルームメートに退去を告げられた日に即座に広告を載せるだろう。仕方がないので、またまた大きなお世話で私が広告を掲載することにした。夜中の1時過ぎに載せたのに、翌日には数人の人から、コンタクトがあった。その中の一人、韓国人の学生さんは、とても礼儀正しく、文面から伝わる人柄もよくて、その日の夕方内見に来れるという。学生なので、Bank Statementを出せるか訊くと、今日持って行けるという。ルームメートに連絡を取り、打診すると、学生はだめ、という。しかし、彼女の以前のルームメートは、CITIBANKのマネージャーの職を失い、連絡もなく、自分のものは持たず、彼女のものを持って国に帰ってしまったのだ。どこに勤務しているから大丈夫という保証はない。
だが、しばらくして、自分でルームメートを探したいと連絡があった。それが一番いいのかも知れない。私自身は、今の家に問題を感じて引っ越しを決めた。すべての人が問題と思うわけではないだろうが、そういう家に私自身が募集をかけるのは、やはり罪悪感を感じる。相手が良い人であればなおさらだ。コンタクトくれたすべての人に連絡し、事情が変わったことを伝えた。特に韓国人の学生さんには、ぎりぎりになっての予定変更となったため、丁重にお詫びした。とても感じよく了承してくれたので、私の次のルームメートも韓国人で、彼女もとても感じがいいの。きっともっといいお部屋が見つかると思いますよ、とテキストした。それから、私が日本人というと、お気に入りのお寿司屋さんがあることなんかを話してくれた。最後に、チャンスがあったら一緒に遊びに行こうと誘ってくれた。男性か女性か訊かずに連絡取っていたが、男性だったのだとそこで初めて気が付いた。

サブレット(シェア)する場合、事前に

1.退去日のルール(特にお金がらみ)は、きちんと決めておく。そして書面に残す。
2.ヒートや、お湯の問題があるかは、事前にテナントに確認する。問題が生じたとき、大家がどう対応してくれるか、確認すること。

が重要だと今更ながら気が付いた。それから、外国人の場合、問題が生じたとき、アメリカ人の助けは不可欠。残念ながら、アメリカ人に対応してもらうとすぐに解決するケースは多い。


部屋自体は、気に入っています。今住んでいますが、12月16日にお引越しします。
ニューヨークでアパートをシェアする。その6_d0161194_1211862.jpg

by Gioia_di_Martedi | 2012-12-02 11:43 | _シェア、アパートなど